オーダーのこだわり
其の壱 スタイルにこだわる
オーダーなら選べるスタイルも思いのままです。
其の弐 ディテールにこだわる
細部のディテールも自由自在。
その他、ディテールはご希望通りお仕立ていたします。
其の参 フィット感にこだわる
オーダーならではの入念な体型補正が可能です。
体にフィットするスーツを仕立てるために重要なのが体型補正です。そのためには体のクセを見るのが重要な仕事となります。
上半身の補正
正面から鏡映りするため本人でも分かりやすいのが「なで肩」「いかり肩」です。なで肩の方は、通常より肩が下がっているため、前身の袖下辺りにハの字のシワの出るタスキジワや、背の袖付けの下あたりにダキジワと呼ばれるシワが出やすかったり、後ろ襟が首にフィットしない襟抜けがおこりやすくなります。また肩先が下がる分、前身の裾が重なりやすくなったりします。怒り肩の方は、なで肩と逆で背の生地が持ち上げられるためツキジワと呼ばれる大きな一本線が背に出やすくなったりします。また肩先がつかえるため、この場合は、襟付け下辺りにタスキジワがでたりもします。また肩に関しては、片側だけ上がっている方や片側だけ下がっている方もいらっしゃいますので左右のパットを調整したりすることでバランスをとったりもできます。
スーツの見栄えを左右するもう一つの大きな身体的特徴は「反身体」「屈身体」です。反身の方は、背が反っている状態のため後ろ襟がつかえてツキジワが出やすくなったりします。また「拝む」と呼ばれるフロントカットが余分に重なっている状態になり、後ろのセンターベントが開いたり、横から見たときフロントが吊り上がった状態になったりします。屈身の方は、背中が前かがみになってる状態のため襟抜けが起こりやすく、「逃げる」と呼ばれるフロントカットの重なりが足りない状態になり、この場合は後ろのセンターベントの重なりが余分になってしまいます。また横から見たときフロントが下がっている状態になります。例えば「なで肩」で「屈身」の方は通常の既製服を着用されると背中から人に引っ張られているような感覚で手を前に出しにくかったりします。
これらは基本的な体型の特徴ですが、ほかにも「肩甲骨が発達している」や「首が太い」など色々な特徴が御座います。これらのクセも入念にチェックいたします。また体のクセの組み合わせ次第で上記の症状が必ずしもおこるとは限らなかったりするので、首廻りやアームホールが適正な位置に収まっているかどうかの見極めは重要です。
下半身の補正
下半身の体型の特徴も様々です。「出尻」「平尻」は読んで字のごとくお尻の張りがある・ない状態で、出尻の場合ヒップ部分の生地が足りない状態になりやすく、平尻の場合はその逆で生地が余る状態になります。また日本人に多いとされているO(オー)脚の方に起きやすいのが「センターラインの逃げ」で、折り目が外側に開く状態になったりします。またふくらはぎが張っている方、腰骨の張っている方などもこのセンターラインの逃げが起こりやすくなったりします。これら下半身の補正も重要な要素になります。
主な補正
[上半身] 反身/屈伸/衿ミツ入れ/衿ミツ出し/突き取り/猫背/怒り肩/撫で肩/前方/カマ/ハト胸/背幅入れ/袖逃がし/前巾出し/前下がり/背幅出し/ケマワシ出し/ケマワシ入れ/パット調整
[下半身] 反身体/平尻/出尻/ライン逃げ/下り尻/前股上入れ/前股上出し/後股上入れ/後股上出し/コムラの張り/タック